ぎっくり腰に鍼はなぜ効くのか?~東洋医学ver.~

前回に引き続き、鍼灸はぎっくり腰に効果的である!というお話です💡
今回は東洋医学の観点でお伝えしていきます😊

■鍼灸は気血の流れを整える☯
東洋医学では、私たちの体には「気」と、「血」という栄養や潤いをもたらすものが、「経絡」として流れていることで健康が保たれると考えます。
ぎっくり腰のような痛みは、この「気血」の流れが滞ってしまったり、不足してしまったりすることで起こるとされます。
鍼灸治療では、「ツボ」に鍼とお灸をして気血の流れを調整し、人間が持つ自然治癒力を高めます ✨

■ぎっくり腰になってすぐと時間がたってからでは異なる治療をする!
〇急性期(痛めてすぐ)
痛めてすぐの患部刺激は、症状を悪化させてしまうことがあるため、以下のような方法をとります。
・腰から離れた手足のツボを使う「遠隔刺法」
・痛む側とは反対側の対応するツボを使う「巨刺法」
・患部周囲に鍼をする場合も、ごく浅く、優しい刺激での鍼で痛みを抑え、炎症を鎮める。

〇 慢性期(回復期)
痛みが引いた後は、以下の方法により、筋肉の緊張を和らげて血行を改善し、組織の修復を促します。
・痛みのある腰部の筋肉や、コリのある部分、関連するツボに直接鍼をする。
・腰だけでなく、お尻や背中、足など、腰痛の原因となっているかもしれない関連部位にもアプローチする。

■使うツボ
鍼治療では、腰痛だからといって腰だけに鍼をするとは限りません!
全身にはたくさんのツボがあり、それぞれが体の様々な部分と繋がっていると考え治療します♪
・腰のツボ: 腎兪、大腸俞など
・足のツボ: 委中、承山など
・手のツボ: 腰腿点など

代表的なものを挙げましたが、たくさんあるツボ(WHOが定めているものだけでも361個!)の中からあなたに最適なものを選んだオーダーメイドの治療を行います😊

■まとめ
鍼はぎっくり腰に対して、鎮痛、抗炎症、筋緊張緩和、血行促進といった科学的な作用だけでなく、東洋医学的な観点による気血のバランス調整も含めた多角的アプローチです✨
もし、つらいぎっくり腰でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください🌿

2025年05月21日