ツボ押しやお灸の効果のメカニズム🪄

「なんだか体が痛い」「疲れが取れない」… 🤔
そんな現代人の悩みに、古くから伝わる「ツボ押し」や「お灸」があります!
これらの方法は、WHO(世界保健機関)もその効果を認めており、西洋医学では手が届きにくいストレス性の痛みや免疫力の向上にもアプローチできると考えられています💡

■ツボ刺激が脳に届くメカニズム
ツボ押しで「イタ気持ちいい」と感じるのは、皮膚にある「侵害受容器」というセンサーが刺激を感知するからです。
ツボを刺激すると、まず「高閾値機械受容器」が素早く反応し、「押された!」という情 報を脳に伝えます。続いて、「ポリモーダル受容器」が、押す力だけでなく、熱や化学的な刺激など様々な刺激に反応します。
このポリモーダル受容器からの情報は、C線維(神経線維の一種)を通じて、じわじわとした感覚とともに脳や脊髄の中枢に伝わり、ツボ刺激特有の効果に関わると考えられています。この情報伝達こそが、ツボ刺激の効果の鍵なのです。

■「慢性疼痛」にもアプローチ
慢性疼痛は主に3種類に分類されます。切り傷やすり傷など組織の損傷によって起こる痛み(侵害 受容性疼痛)、帯状疱疹後神経痛のような神経系の不調による痛み(神経障害性疼痛)、そして、これらとは異なり、体に明確な異常が見当たらないにも関わらず、ストレスや不安、抑うつ気分などが 関与して生じる「痛覚変調性疼痛」です。

本来、私たちの体には、痛みを感じると脳からセロトニンなどの物質が分泌され、痛みを抑制する仕組み(下降性疼痛抑制系)が備わっています。
しかし、強いストレスが続くと、この仕組みがうまく機能しなくなり、痛みを感じやすくなることがあります。
ツボ刺激は、この働きが鈍ってしまった脳の鎮痛システムを再び活性化させる効果が期待できるのです。

実際に、ツボ刺激によって脳内のセロトニン分泌が促され、痛みが軽減される可能性が研究で示唆されています📝

■お灸で免疫力アップ💪
お灸による温熱刺激は、免疫細胞の一種である「NK細胞」の活性を高める可能性があるとみられています!
NK細胞は、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を初期段階で攻撃する重要な役割を担っています。そのため、お灸やツボ刺激によってNK細胞を含む自然免疫系が活性化されることは、ウイルス感染への防御力を高めることにつながる可能性があるため、おすすめです💪

■まとめ
ツボ押しやお灸は、皮膚への刺激を通じて痛みの感覚を脳に伝え、さらに脳が持つ痛みを抑えるシステムを活性化させるメカニズムを持っています。また、免疫細胞を刺激して体を守る力を高める効果も期待されています。
西洋医学とは異なるアプローチで、私たちの心と体のバランスを整える助けとなる可能性がありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ツボ押しやお灸が持つ効果の背景には、上記で触れたような体のメカニズムがあります👀
だからこそ、同じ原理でツボにアプローチする「鍼」は、より的確な効果を引き出す方法としておすすめです♪

2025年05月12日